VISION

  • 能登半島に息づく、自然と共生し、自然の恵みを活かす生業・暮らし「能登の里山里海」は、世界農業遺産にも認定されるなど、国際的に高く評価されています。
  • また、能登半島の伝統産業である輪島塗の漆器の木地づくりのために、江戸時代中期から技術体系が確立されてきた「アテ林業・能登ヒバ」 は、石川県の県木にも指定されるとともに、日本森林学会の「林業遺産」にも登録されています。
  • 人口減少や、地震・豪雨災害という多くの困難を乗り越え、森林・林業・木材産業の復興と地域の活性化を実現するため、私たちは、地域の誇りであり、先人たちが遺した遺産であるアテ林業・能登ヒバを活かした能登の創造的復興ビジョンを宣言し、以下の5つの取り組みを実践します。
伝統を学び、引き継ぐ
  • 「空中取り木」や「択伐林経営」など独自の技術を培ってきた林業遺産「能登のアテ林業」の継承
  • 伝統的な生業・暮らしと自然が一体となった世界農業遺産「能登の里山里海」の継承
木の「個性」や「物語」を活かしたリ・ブランディング
  • 節や捻じれ、香りなど、能登ヒバの「個性」を活かしたデザインの製品開発
  • アテ林業と歴史・文化、能登の復興をつなぐ「新たな物語(ストーリー)」の発信
「森づくり」と「木づかい」の循環を生み出す
  • 植林、間伐などの「森づくり」と一体で取り組む素材生産・販売の仕組み(バリューチェーン)構築
  • 小径木、ろうし病被害木などの未利用資源の利活用、付加価値向上による林業の収益力強化
能登に関わる「人の環(わ)」を拡げる
  • 能登の現状を伝え、関係人口を増やすための情報発信、イベント等での広報活動
  • 被災地での復興支援活動、木づかい・森づくり活動等を通じた交流の促進
地域に寄り添い、継続的に関わる
  • 地域と共に考え、地域の主体性を尊重しながら、復興に向けた長い道のりを共に歩む