CURRENT SITUATION

2024年1月1日、令和6年能登半島地震が発災しました。輪島市や志賀町で最大震度7を記録し、数千年に一度と言われる地盤の隆起や、山体の崩壊が各所で発災しました。
この地震による死者は374名(災害関連死含む)、住家の被害は全半壊あわせて85,594棟に上っています(令和6年9月17日時点)。
輪島市内では、アテ材を加工する製材所や輪島塗の工房が被災して操業できなくなり、林業事業者の中にも、自宅や仕事のための道具を失った方が数多くおられます。上時国家住宅をはじめとする多くの文化財建造物も倒壊し、能登の貴重な歴史的文化遺産も大きな打撃をうけました。多くのアテ林も山体の崩壊に伴う倒伏被害を受け、また林内路網の被災により現場へのアクセスも寸断されました。

木材産業の被害状況

能登半島地震及び奥能登豪雨災害で、山腹崩壊・土砂流出は100箇所以上、林道等は2,000箇所以上、木材加工流通施設は30箇所以上の被害を受けました。

木材産業の今

奥能登地域ではライフラインの復旧が遅れる中で担い手が減少し、
森林組合等は災害復旧等への対応が要請されています。
「能登ヒバ」の生産基盤は大きく損なわれており、
生産量の回復には時間がかかる見込みです。